作り手たち
tomonicoroの作り手は、タイ北部に暮らす山岳民族の女性たちです。
Thai Tribal Craftsを通じて仕入れを行っています。
Thai Tribal Crafts
Thai Tribal Craftsは、タイ北部チェンマイで活動する世界フェアトレード連盟(WFTO)の認証団体で、山岳民族の伝統的な手仕事をいかした商品づくりをしています。
設立は1973年。
チェンマイに暮らすラフ族やカレン族の人たちを、手仕事を通じてサポートすることから始まりました。
それ以降、リス族、アカ族、モン族と、多くの山岳民族が活動に加わり、作り手の生活と手仕事の伝統を守ることを目的に活動を続けています。
それぞれの作り手は自宅で刺繍布や織生地を作り、Thai Tribal Craftsへ届けます。
それを、チェンマイに暮らす縫製担当の皆さんが商品に仕上げ、Thai Tribal Craftsが販売しています。
縫製の担当も、ラフ族やカレン族の人たちがほとんど。町に出てきた理由は様々ですが、縫製を専門にしている方や、他の仕事を持ちながら商品を縫っている人もいます。
設立当時は大勢の作り手がいましたが、時代や社会の変化によって、作り手はどんどん減っています。
それでも、単なる生活向上のためだけでなく、民族の伝統を守りそれを多くの人に知ってもらうよう活動を続けています。
作り手の意思によってではなく、ものづくりの機会がなくならないように。
微力ですが、tomonicoroは Thai Tribal Craftsの商品をご紹介していきます。
☆Thai Tribal Craftsについて、詳しくはこちらをご覧ください。
カレン族

ミャンマー東部にルーツを持つ民族で、ゾウを調教できる民族としても知られています。
民族衣装は、男女ともに貫頭衣です。貫頭衣は、布2枚を頭と腕の部分だけ開けてかがる、布の無駄を出さない形の衣装です。
織りは、機織りの始まりの形とも言われる腰機(こしばた)を用います。糸の張りを全て自分で調整できるため、ふんわりと柔らかな織りになるのが特徴です。織模様を入れたり、刺繍を施したりして民族衣装に仕上げます。
リス族

北インド、チベットを起源とし、現在は中国、ミャンマー、タイにかけて暮らしている民族です。
リスとは「高貴な人」を意味します。
特徴的な手仕事「重ね縫い」は、他の民族には無い独特なもの。
細く切った布を半分に折り、少しずらして重ねて、縫う。
これを繰り返し作り出される色彩豊かな布が、女性の民族衣装の襟元、袖口、ベルトを飾ります。華やかさを競い合い、民族衣装は派手さを増し続けているそうです。
モン族

モンとは「自由な人」の意味。
中国を起源とし、漢民族の迫害から逃れるためにベトナム、ラオス、そしてタイへと移り住みました。
その過程で文字を失ったといわれ、代わりに刺繍で願いや想いを表現します。刺繍にはそれぞれ意味があり、家族の繁栄を願うもの、病気や悪から身を守るもの、身近な草花や動物などのモチーフが多く用いられます。
アカ族

チベット南部をルーツに持つ民族です。
アカ族の衣装は、藍染を繰り返し黒く染めた生地に、刺繍や小さな布のアップリケが施されたもの。
男性も女性もそのカラフルなジャケットを着て、女性はミニ丈のスカートを合わせます。特徴的なのは、女性の頭飾り。シルバーやビーズをふんだんに施し、2kg以上もあるそうです。この頭飾りを含む民族衣装は普段着で、昔は働くときも寝るときも身に着けていたというから驚きです。
ラフ族

チベットやミャンマー北部がルーツで、現在でも多くが中国とミャンマーに暮らしている民族です。
ラフ族の手仕事で特徴的なものは、山岳民族の人たちがよく使っているショルダーバッグの肩紐。家の柱と自分の腰に糸を張る腰機(こしばた)の手法で巧みに織られるこの紐は、とても丈夫でフリンジやポンポンが織り込まれることもあります。バッグにはラフ族の手織りがいいと、他の民族の人からオーダーを受けるほどの人気です。