2022/12/13 19:49
リス族の作り手リーダーのジ フミさんです。
手仕事の収入で購入した自慢のミシンとの一枚。

リス族の手仕事を代表する「重ね縫い」は、他の民族には無い特徴的なものです。
細く切った布を半分に折り、少しずらして重ねて、縫う。
これを繰り返し、帯状のパッチワークの布をつくります。

この色彩豊かな重ね縫いの布は、リス族の民族衣装の襟元や袖口、ベルトを飾ります。
この重ね縫いの色をルールはなく、作り手の個性が現れるところ。
華やかさを競い合うほどというリス族の皆さんは、とにかくカラフルが好きて、衣装には鮮やかな色味が多く使われます。

昔はこの細かな作業を手縫いでやっていました!
気の遠くなるような作業ですね。その分今より柔らかな布に仕上がっていたんだろうなぁと想像します。
今はミシンで、ものすごい速さで縫い進めます。
しかも一度にだいぶ長く作ります。

以前は村中の誰でもこの手仕事ができましたが、今では若い人たちが細かな作業ができなくなっているそうです。
わかり人たちがなった布を見せてもらいましたが、確かにジフミさんの重ね縫いの2倍以上の幅がありました。
2019年にお会いした時には、もっと注文が来れば若い人たちにも教えながら作ってもらえる、とジフミさんは話していました。
私たちも、この細かな手仕事「重ね縫い」が続いていくように、少しずつ注文を増やしていけたらと思います。